にんにくは煩悩を呼び起こすから日本では…

にんにく,煩悩,下品

 

肉食が中心のヨーロッパや中国では、古くからにんにくを料理に使っていました。しかし、日本ではそれほど普及しませんでした。その理由は「仏教の影響が強かったからだ」と考えられています。

 

お坊さんの教えに「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」という言葉があります。臭いものとお酒は修行の妨げになるから持ってきちゃダメだよ…という意味です。

 

葷(くん)とは、くさいもののこと。にんにく・ニラ・ねぎなどのことを言っています。特ににんにくは精力増強の作用が強いので、特に禁止されていたようです。

 

こういった考え方が、昔は貴族にまで珍重されていたにんにくを「下品な食べ物」という風潮に変えることとなってしまいました。ただし、庶民の間では食べ物ではなく「薬」として使われていたようです。


にんにくにまつわる世界の話

にんにく,煩悩,下品

 

イスラムの神話

悪魔が人間の堕落っぷりを見届け、エデンの園から出た時の左足の足跡から生えてきたもの…それが「にんにく」とされています。(ちなみに右足の足跡から生えてきたものは玉ねぎとされています)

 

ギリシャ

大地の神キュベレ(全能の神ゼウスの母親)を祀ってある神殿には、にんにくを食べた人は入れない。

 

カスティリア王国(スペイン中央部)

この国の王様は、騎士がにんにく・玉ねぎを食べてニオイを振りまいていたら、宮廷への出入りを1ヶ月禁止にするくらいにんにくが嫌いだった。

 


関連ページ

ピラミッドはにんにくがなければできなかった
ピラミッドが作られていた紀元前2000年頃、作業員には「にんにく」が配られていました。砂漠の猛暑の中での作業…もし、にんにくがなかったら、働いている人が疲れすぎてピラミッドは未完成だったかもしれません。
にんにくは昔は魔除け・薬として使われていた
にんにくは日本でも古くから魔除けや、薬として利用されていました。そういった歴史からみても、にんにくの効果の凄さを物語っています。
海女さんはにんにくをぶら下げて潜っている
海女さんは「クラゲ除け」としてにんにくを使っています。また、殺菌作用もケガをした時などに役立つようです。
にんにくの語源| ガーリックの名前の由来
にんにくは、なぜ「にんにく」という名前がついたのか?その語源について調べました。同じように、なぜガーリックと呼ばれるようになったのかを調査し、まとめました。
野生の猿もにんにく好き
野生の猿は春は「ノビル」や「ギョウジャニンニク」といったにんにくの仲間を食べ、にんにくと同等の効果を得る。夏は「キハダの皮(ミカン科の植物:消炎・健胃作用・漢方にもよく使われる)」を食べています。